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第参 分科会 |
地域の『風』通しを良くしよう
『木下 斉×田中 元子 パネルディスカッション』
~選ばれる個性的なまちづくり~ |
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東京を中心とする首都圏として発展してきた関東地方は高度経済成長やバブル
崩壊などを経て、発展と衰退を繰り返し時代の変化を乗り越えてきました。時代も変わり少子高齢化や自治体の財政問題など新たな課題をかかえた今、次の一歩をどのように進んでいくべきかを学ぶ分科会を行います。
私たちYEGメンバーはそれぞれが地域経済を支える経営者で有りながら、地域活性化や地方創生を目指す立場にあります。しかしながら日本全体で起きている人口減少、少子高齢化や労働人口の減少といった事態に対策を練り、経営環境を維持していくことも重要になってきます。
講師の一人木下斉(きのしたひとし)氏は熊本城東マネジメントというまちづくり会社から始まり、岩手の紫波町でのオガールプロジェクトも手掛け、補助金に依存しない街の再生を推進しています。
また内閣官房 地域活性化伝道師や各種政府委員も務めるなど全国で活躍しています。
私たちが明日からの一歩を踏み出すために、関東ブロック大会という共有の課題を持つ仲間が集まるときに共に学ぶいい機会と捉え講師選定させていただきました。
また対談相手の田中元子(たなかもとこ)氏は建築家という立場から、日本の街並み、特に一階の風景は退屈で面白くないことに着目し、ご主人の大西正紀氏とともに株式会社グランドレベルを設立し、「一階づくりはまちづくり」とのテーマで街づくりの実践をされています。
昨年には墨田区に「喫茶ランドリー」というランドリーカフェをオープンしました。通常ランドリーカフェがコインランドリーの顧客満足度を高めたものとは異なり、喫茶ランドリーは「まちの家事室」という側面を持ち、そこには小さな子供を持つ主婦が集まり、子育ての相談や趣味の共有などが自然に起きていて、そこには「居心地の良さ」があり「選ばれる街・空間」が発生しています。
まちづくりに必要なのは、政策も重要ですが、風景や肌で体感する居心地なども街に住む人の選びやすさにつながります。
これからの人口減少社会において、同じようなコンサルタントの同じような施策を続けていくと同じような街になっていき、同じように人を誘致し取り合いとなります。
結果「どこでもいい街」にならないために、個性あるまちづくりを進めていく必要があります。その上で重要なのは地域に根差す人たちが自分たちの頭で考えて行動することです。
今回の分科会を通じそれぞれの地域が一番大切にしたい自分たちのまちの姿を見つける一助になればと思い、独自の観点をお持ちの講師お二人に対談して頂く講演会を企画いたしました
木下 斉 氏 / 田中 元子 氏
◯ 催行人数 : 300名 |
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